農業への思い

 

 今から15年ほど前、琉球大学農学部に在学していた私は、恩師 比嘉照夫教授の研究農場へ毎日のように通い、講義を受けていました。
 そこは自然農法をベースにした植物園で、土の有用微生物(EM)が活性化する様々な新技術が取り入れられた異次元な空間でした。
 そこで、教授が育てたバナナを頂くのですが、その1本のバナナが、今でも忘れられない衝撃的な美味しさだったのです。
 ずんぐりむっくりとしたバナナにしては特異な姿をしていて、食べるとモチモチした初めての食感。柑橘を思わせる爽やかな香りと酸味に、フルーティーな甘さが絶妙。食べた人は誰もが言葉を失うほどの美味しさでした。

 「この感動をたくさんの人たちと味わいたい。 一緒に共感したい。」その想いから、現農場の雛形となるバナナ園をスタートさせました。
 そして、2020年「ボアのいる谷」として、新たな始まりを迎えます。