ボアのいる谷について
沖縄本島中部の北中城村で、農薬や化学肥料を一切使わず、地球にやさしい農業に取り組む有機農場「ボアのいる谷」。
丘から海へと続く緩やかな斜面に位置するこの村には、いたる所に谷が存在しています。村民たちは思い思いのアイディアでその谷をデザインし、豊富な湧き水を使って元気な農作物を育てています。
微生物いっぱいの土
ボアのいる谷では土づくりに地元の泡盛工場からでる酒粕と、善玉菌(EM)を用いて土づくりを行っています。
ちょうどぬか漬けを作るように、畑では発酵菌が土を醸し、小さな生物たちがその発酵粕を餌に活発に働いてくれます。その活力はやがて土のエネルギーとなり、香りとして現れ、作物に大地のエネルギーが注ぎ込まれます。
太陽の光がたくさん集まるボアのいる谷。
食べ物の循環は、太陽からはじまることを実感できる場所です。植物たちが太陽のエネルギーを物質に変えてくれて、その作物を食材として収穫・出荷する。これが農業のお仕事。
太陽の光があれば「なんとかなる!」そう思わせてくれる頼れる存在。
農場の象徴的存在のボア(長く垂れ下がった耳が特徴のヤギ)。「メーメー」と谷に吹く心地よい風と会話しています。 |